第22回四万十川ウルトラマラソン参戦記 絶望編

ランニング
10 /21 2016
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 カヌー館での休息は11分だった。まずは、スポドリとコーラを飲んで、クリームパンを食べる。しかし、思うように腹に入らない。バナナも流し込むような感じだった。アミノバイタルを流し込んで、水を飲む。それから着替える。それまでは白を基調としたものだったが、勝負服のオレンジにチェンジ!シューズはどうしようかと思ったが、そのまま続けて履くことにした。補給食を余分に後ろポケットに入れてカヌー館を後にする。

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 去年は炎天下の中だったが、今年は雨がぽつぽつと降り始めていた。次の目標は岩間沈下橋だ。14時間集団はまだスタートしていないので、できれば70キロ過ぎの四万十楽舎までは追いつかれたくなかった。ところが、網代の裏道を走っているところで追いつかれた。そのあたりでまたペースが落ちてきたこともあるが、踏ん張りが効かなくなってきたのだ。

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 岩間沈下橋にたどり着くと14時間ペースランナーの女性の方が「沈下橋ですよ~。」と周囲のランナーを元気づけていた。今日の沈下橋は天気が悪いのできついなあ。後日、晩秋の沈下橋を見にもう一度来ようと考えながら先に進む。

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 70キロに到達した。時刻は15時04分。今まで最長で60キロまでしか走ったことはなかったのに70キロだ。今日は進むごとに自己ベストを更新する。なんとか100キロまで辿り着きたい。その思いはだれにも負けないぞと念じながら走る。でも、急にさびしくなる。ここまで知り合いに一人だけしか会っていない。去年はIさんとランデブーだったのでそんな気持ちは起きなかったが、苦しくなると心が締め付けられる。だめだ!マイナス思考だ!一人で戦うんだ。そう思いながら走る。

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 四万十楽舎に到着した。ここは第4関門だ。25分前の通過だ。苦しいが、ここからは時間との戦いになる。そして、長い長い四万十川沿いだ。距離感があるので、逆に気持ちに刃が刺さる。でも、少しずつクリアしていくしかない。

 そうして、去年と同じところでトイレを済まして口屋内を目指す。いつも以上に遠く感じる。苦しい。雨が降り始めてきた。もう、本降りのようだ。ここからは止むことはないだろうなと感じる。ふと、何で走っているのだろうかと思った。だんだんゴールが遠いように感じてくる。

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 口屋内を通過してからも長く長く感じた。80キロ地点が見えてこない。頭の中では関門のクリア時刻とペースの計算が始まっていた。エイドや沿道で応援してくれる人たちもまばらになり、声も耳に届いてなかった。なぜか意識が遠のいていた。でも、なぜか前へと進んでいく。100キロとはすごいな。60キロとは全く違う。100キロの中での60キロはすでに通過地点だ。ここまでよく走ってきたなと思う。終わりが近づいているような気分になってきた。

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 第5関門を通過した。すぐに80キロ地点が見えた。タイムは11:03:05だった。ラップは、3:00:27で、通過時刻は4時33分だった。残り20キロを2時間57分以内に行かなくてはならない。その時点ではすでに絶望していた。

 この80キロ地点を通過して、歩き始めた。次の関門までのペースと関門時刻ではどう考えたって間に合わないと思ったからだ。雨が降り続いていた。辺りも暗くなり始める。もう、終わりかな。どこで収容されるかな?などと考えていた。(つづく)
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管理者24番

 管理者24番は興味のできたことにのめりこむタイプ。土佐の高知・須崎でランやガーデニングなどにのめりこんでいる。2017年、新たな挑戦に向かっている!