第22回四万十川ウルトラマラソン参戦記 光の中へ編

ランニング
10 /22 2016
16101632.jpg

 80キロを過ぎて歩いていると勝間沈下橋にたどり着いた。少しだけ明るかったが、雨は降っている。

16101706.jpg

 ここから少し行ったところで昨年は足が止まったな。でも、今年はすでに止まっている。川登にある関門まで行って収容されようかと思っていたが、「同じ収容でも最後まで走っておこう。あきらめなかったぞと思えるように。」と思い始めていた。そして、84キロ手前のトンネルのところで須崎のIさんが今年もスプレーのエイドを作っていた。知り合いに会うと元気をもらえる。スプレーをかけてもらった後、走り始める。

16101633.jpg

 川登の第6関門が見えた。もう、終了と思っていたら、手前で沿道の方が「あと、9分あるよ。大丈夫!大丈夫!」と叫んでいた。嘘だろ?間に合わないと思ったのに!関門時刻は17時48分だった。そうだ、ここのエイドの時刻が17時48分だったのだ。次の93キロ地点が17時48分ではない。間違っていた。体の底から何かが湧きあがってきた。

 そばのエイドの方に次の関門までの距離と関門時刻を訊くと、「7キロ先であと1時間あります。」と教えてくれた。なんとかなる!いや、間に合わせる!
ギアチェンジしたのが感じられた。すでに辺りは暗闇に包まれていた。とにかく走るしかない。

16101634.jpg
<ここから先は写真がないので去年の写真を加工したイメージで>

 闇の中を走るランナーは少ないが、確実に1人、2人と抜いて行く。前の集団に追い付いてごっそり抜いたこともあった。去年の終盤のスパートの感覚がよみがえってきた。これだよ、これ!

16101635.jpg

 90キロ過ぎのエイドを出たところでぬいた女性ランナーから「ナイス・ラン」と声をかけられた。でも、苦しいのは皆同じだ。ここにいる、この辺りにいるランナーは全て制限時間ぎりぎりだ。だから頑張ってほしいから女性ランナーに「ありがとう」と声をかけ、さらに「行こうぜ!行こうぜ!」と声をかけた。すると、その女性もペースを上げて追いかけてきた。

16101636.jpg

 また、雨が激しくなってきた。暗くなっているので水たまりがどこにあるか分からない。どこか忘れたが、思いっきり突っ込んで靴の中が水浸しになった。暗いけれど雨粒がはっきりとわかる。でも、ペースは落とさない。自分の中では速く走っているつもりだったが、7分30秒過ぎのペースだった。

 佐田沈下橋駐車場の向こうに第7関門があった。確か5分前の通過だったと思う。これで、ゴールまで走る権利はもらえた。あとは、14時間の制限時刻、午後7時30分までにゴールするだけだ。

16101707.jpg

 所々にいる監察員の方が、自分の乗ってきた車のライトでコースを照らしていた。最後のエイドを出ると投光機のエンジン音が辺りに響いていた。さっきの女性が「間に合うでしょうか?」と尋ねてきた。自分もその気持ちでいっぱいだったけれど、「大丈夫、間に合う気持ちで行ったら大丈夫!」という意味のことを言ったように思う。

16101637.jpg

 森を抜けるような気がした。暗いけれど視界が広がると山の向こうが明るい。あれはまさにゴールの灯りだ!ついに残り1キロほどになった。最後はあの坂が待っている。でも、何が何でも上ってやるぞと早歩きで上る。下りになったらさらにスパートすると決めて。

16101638.jpg

 坂の向こうに光が見える。上りきったところで大勢の方の声援を受ける。「もう、間に合うよ。大丈夫!」「おかえりなさい!」坂を上りきったところで下の方に眩しい光が見える。中村高校だ。ゴールだ!あの光の中へ飛び込むんだ。第6関門後からずっと考えていた光景だ。5年前、60キロのゴールの時に見たよりも雨のためにぼんやりとしていたが、自分にとっては希望の光だ。

 住宅街をくねくねと曲がる。さっきの女性も元気そうにゴールに向かっていった。ここでもたくさんの人が応援してくれてた。中村高校の門が見えてくる。もう、涙が流れそうだった。良く頑張ったなと自分に言いたい。アナウンスが自分の名前を言ったのが聞こえた。そして、校舎の角を曲がると光が自分を包んだ。そして、

ゴーーーーーーーール!

 時刻は、19時27分33秒、タイムは13:57:26だった。最後の20キロのラップは、2:54:21で、少し上がっていた。ついに100キロを完走したのだ!

16101639.jpg

 写真からもわかるように大雨の中でのゴールだった。でも、記憶に残るゴールだな。(つづく)

 

スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

管理者24番

 管理者24番は興味のできたことにのめりこむタイプ。土佐の高知・須崎でランやガーデニングなどにのめりこんでいる。2017年、新たな挑戦に向かっている!